加茂川の川原で心の準備
険しい山道の先にある
横峰寺をめざす

体を整え
いざ


石鎚山に向かって
ピース号は走り出す




   ダム湖を左に見ながら
舗装された道を行く  
「遍路ころがし」と言われる厳しい山岳路と聞いていた
道路が整備されている事に安心した

ところが
大方のお遍路さんは山の途中で
送迎ワンボックスカーに乗り込んだ
その訳は走り進んで知るところとなった

細い急な山道は
車のすれ違いが出来ない
山頂を下る車と
下から上がる車は無線で位置確認をしながら
往来していたのだ
知らずに登るピース号は
行くも戻るも出来ず立ち往生

切り替えしを何度も繰り返し抜けた
キツイ
カーブ
助手席の下は深い谷底
とまとを抱きしめ目をつむる







ほんとうに
まぁ〜
よく上がって来られたねぇ
とまとが
お父さんに
言う




山の有料道路を行き来するワゴン車の運転手さんも
「たいしたもんだ」と
お父さんをほめる




春陽射し
山桜見るメッセージ
真っ直ぐに届け
親の想いよ



    





険しい山道はまだ
まだ
続く












幾重折れ
歩み進める
参道に
山スミレのご接待










初夏はまだ
八重桜の蕾固く
横峰寺






ふぅーーーーー安堵
ダム湖を眺めてコーヒーブレイク









とまと ホッとして のんびり




お父さんもホッとして



笑顔 全開
珈琲がウマイ

そして
遠く石鎚山を仰ぐ




国分寺五十九番札所に向かう



山岳寺 六十番横峰寺の

八重の蕾 固く