☆3ナイの高校生活中の単車侍さんの思いによせて☆
 
投稿日
200295()1142 投稿者 F3ーとまと

単車侍さんへ、
皆さんが兄のようにだったり,親の思いだったり,
切々と書き込みされているのを読みまして

10年前の我が家の夏を思い出しました。
息子(大助)が高校一年の夏休み前に行われた地区別懇談会の折
子供達の「夏休み中の行動について」父兄へ学校から
注意事項を伝えると言うもの


3ナイに関わる話の中で「生徒はコソコソ後ろめたく思いながらバイクに乗って
無保険で事故を起こし大変な事になります」クドクド続く言葉の中で・・・・
私は、「バイクは後ろめたい乗り物なんかじゃないぞっ」と
プチリ頭の中で切れました。

翌日、校長宛てに抗議文を息子に持たせました。

単車侍さんにアドバイスされた方々のお話されているように
バイクに乗ることは他者や自身も危険に身をさらします。
そのことを肝に銘じて、
乗る者としての責任を全うし運転技術を習得し交通ルールを身に付け
バイクを乗ること自体は悪い事ではありません。

10年前私共が学校長や息子の担任との話し合いの中で耳にした事は
3ナイは学校側から出されたことではなく親達からの強い要望で
それに応えて作られた校則なんだとか・・・・
我が家では3ナイは要望しませんとたたみ掛けましたら
校長は「我が校だけ3ナイを許すことは出来ないアリの一穴にはなれない」と
言いました。

「法律では16歳から免許取得できるが3ナイを校則としている高校では
学校長に免許取得の権限がある裁判になっても学校側が勝てる」などと
言っていたこと思い出しました。

私は息子に免許を取るなら隠れてではなく免許を取って学校に提示して
正々堂々としていなさいと言いました。
自分で保険のことや燃料代のことなどキチンとすることは言うまでもありません。
その結果、ほぼ三年間指導の名目で早朝マラソンや指導日誌を毎日書き
指導を受け続けていた大助は,
教師達の中で大変な問題児と見られていたようです。


家業(バイク店)を毎日手伝ってくれて・・・・

自分のバイクの部品を注文ノートに記入し
部品代をちゃんと払って・・・・・
お客様との対応もしっかりやってくれて年上のお客様からの信頼をいただき
頼り甲斐のある・・・バイクがとっても・・・とっても大好きな息子でした。

学校との折衝の結果、練習会や親同伴のレース参加など
事前に学校へ連絡することで

了承してもらうことが出来るようになりました。
二輪の安全運転大会への参加だけは3ナイを建前としている群馬県だったので
在学中は参加できませんでした。
そんな高校生活を送った大助でした。

高校卒業し専門学校に入学した大助は希望に満ちた春を
楽しそうに過ごしていました。
今年から二輪安全大会に参加できる・・・・・
北海道ツーリングの計画を立てよう・・・・
整備士の資格を取ろう・・・・

・・・そんな希望に満ちた春の真っ只中にいた大助は
身勝手な方向転換をした自動車に走行路を塞がれ殺されました。
バイクに乗る楽しさ・・・そして危険

大助は9月17日に26歳になります。
大助がいない夏・・・・八度目の夏
高校3年生の夏、野反湖キャンプ場で、ばったり校長先生に会ってしまったり・・・
ツーリングの先々で写した写真の中には大助の笑顔
大助と一緒にバイクで走った道・・・・道・・・
たくさんの思い出が蘇ってきました。

でもね・・・18歳の春から大助の時間は止まってしまいました。

親である私どもがバイクの楽しさを教え・・・そして
息子に先立たれる、
この思いは言葉にできません。
大助の夢を代わりにやり遂げようと残された日々・・・生きていますが・・・
でも、
今回の北海道の旅で最北の宗谷岬に行き着いた時、
虚しさが広がるばかりでした。

まさか・・・・と言う現実

バイクに乗ったことがなくて車に乗り出す人はバイクの特性を知りません
遠くに見えたので大丈夫かと思った。
バイクが物凄いスピードで近づいてきた・・・などなど・・・
バイクに乗る経験はできることなら必要だと思います。
相互交通の道路上では他者への配慮(思いやり)が必要です。

私共の経験した悲しみ口惜しさ理不尽な思いの数々
交通殺人に巻きこまれないで
人の命を奪うようなことはしないで・・・

私共は・・・今もバイクに乗り続けています。
大助を失った直後・・・あるライダーが
「バイクを嫌いにならないで下さい」と言いました。
嫌いになんかならないよ
大助が大好きだったバイクだもの・・・
時々・・・生きていたくないなぁ〜と思う時はあるけれど
バイクで走ることは止められない

とりとめも無く
感情的になってしまいました
個人的ことばかり書き込みしてすみません。

単車侍さんのことと大助がオーバーラップしてしまいました。

                          大助の母  山田穂子

GOD SPEED 掲示板への書き込みを
保存していただいたものを転記いたしました。