「”いのち”のメッセージ展に寄せて」 |
自らの夢に向かって努力を重ねていた若者、 あふれるほどの愛情を一身に受け世の中を信頼しきっていた 幼き子、最愛の家族と幸せな日々を送っていた方、 そんな方々の命が一瞬にして奪われてしまう。 それもどう考えても納得のできない理不尽な死であったら。 命を奪われてしまった方の無念さを、 その無念な気持ちを痛いほど感じているご家族の切なさを、 このメッセージ展は語っていると思います。 そして、そのこと以上に、同じ辛い思いを背負う多くの方々が 未来に向かって歩むためのエールを発していると感じました。 人の悲しみを人の悲しみで相殺することはできません。 人の悲しみは、共に感じ、思いめぐらし、気持ちと経験を 共有することによってのみ克服されうるのだと思います。 群馬県では、「21世紀のプラン」(県の総合計画)の中で 犯罪が起きない社会をめざし、「群馬県犯罪防止推進条例」 などにより、県民とともに安心・安全なまちづくりに 取り組んでいます。 「生命のメッセージ展in群馬」のおもいが多くの方々に 伝わり、ぐんまから発せられた大きなうねりが日本全国へ 広がるよう、私は心から応援します。 群馬県知事 小寺 弘之 |