犯罪被害者支援:前橋で27日シンポ 報道のあり方について 「被害者支援シンポジウム」(毎日新聞前橋支局など後援)が、 前橋市大手町の県女性会館で開かれる。 犯罪による突然の悲劇に見舞われた人たちの意見を聞き、 報道のあり方などを考える。 東京で99年に起きた同じ幼稚園に通う子供の母親による 幼児殺害事件の被害女児の祖父松村恒夫さんが 「被害者支援と報道について」と題して話す。 事件は親しい近所の主婦が殺人・死体遺棄容疑で逮捕され、 一部マスコミが「お受験殺人」と呼ぶなど報道が過熱。 当時の経験をもとに提言する。 パネルディスカッションでは、松村さんのほか、 交通事故の被害者遺族や上毛新聞社の報道部長らが参加。 報道被害が指摘される一方、 事実解明が進み、被害者の真の姿が紹介されたなどとして 「報道に助けられた」という声もあり、 被害者側と取材者側の双方が 意見をぶつけ合う。 主催者の被害者支援に取り組むNPO法人「すてっぷぐんま」への 相談件数も昨年度の463件から今年度は8月末で424件と、 大幅に増えている。 同法人は被害者の裁判傍聴に付き添うなどの活動にも取り組み 「被害者支援の意義や活動内容への理解が深まれば」という。 シンポは27日午後1時半〜4時半。入場無料。【鈴木敦子】 毎日新聞 10月25日朝刊 |
犯罪被害者の報道被害 全国犯罪被害者の会(あすの会) 松村恒夫氏による 基調講抜粋 |
1.マスコニよる集中取材 四六時中の監視・買い物も出来ない・実家まで押しかける 2.誤報道 限られた情報源・未確認情報の発信・世間の偏見シナリオ 事実とかけ離れた情報流布のため犯罪被害者家族は 精神的被害を被る。 3.許可なしの情報発信 被害者本人と家族のプライバシーは守られない 4.報道をしてくれない 事件の実情が正され事実関係が明らかになった後 流布した誤報道により名誉を傷つけられた被害者と 被害者家族の名誉回復のための報道をマスコミはしてくれない (謝罪報道は無い) 5.一生背負う報道被害 |