100m看板が見えた。
タコメ−タ−の針は10500hpmを指している。
5速全開!100m看板が横に並んだ。
カウルの中に縮めていた身体を思い切り起こし、
クラッッチレバ−を握り、アクセルをあおり、シフトを2速に落とすと同時に、
大径のツインパネルブレ−キを作動させる。
眼前に迫る170Rの第1コ−ナ−に全速力で突入。
夢にまで見た鈴鹿の第1コ−ナ−である。
全身に鳥肌の立つのを感じる。
第 2コ−ナ−は複合の130Rで、入り口より出口のきつい高速コ−ナ−である。
タコメ−タ−の針が生き物のように跳ね上がる。
クリッピングの手前で3速にアップ、目線はS字コ−ナ−の入り口をとらえる。
ゆるやかにアクセルを開け4速にアップ。
S字は全開で直線に近いラインをとる。
登りのS字を過ぎ更に登りの左コ−ナ−をカウルに身体を沈めアクセル全開!
|