車の運転手は近所の家の電話を借り義父に電話していました。
その当時、加害者の義父は地元の消防団の団長をしていました。
逮捕されなかった加害者は事故当日の夜、焼香に来ました。
大助が横たわる枕元に座り加害者は言いました。
「車の方向転換をして止まっている所に息子さんのバイクが
衝突してきたのです。」「私は息子さんの救護をしました」
息子を救護したと言ったことが嘘だったことを
3年近く過ぎて知りました。
事故当日息子を足利日赤病院に搬送した救急隊員の方に
救急車の要請時間と出動時間の確認に伺いました。
搬送の車の中で救命に手を尽くしてくださいましたが
息子は息を吹き返すことはありませんでした。
その日のことを覚えていた救急隊員さんが教えてくださったのです。
車の下から息子を助け出しながら「車の運転手はどこだ」と
大声で呼んだのですが車を持ち上げる手伝いをしていた人の中に
加害者がいなかったことをはっきりと記憶していました。
その後、私共が目撃者を探していた時、
ご近所の方からその時の運転手の行動を教えていただきました。
事故現場近くのお宅に電話を借りに行き
身内に電話をしていたことが判りました。
加害者は亡骸となった息子の枕元で
「息子さんを救助するお手伝いをしました」と嘘をつきました。
加害者の言葉を信じていた私共は、
救急隊員さんから「油まみれの息子」の顔を拭いてくださったことや
蘇生に手を尽くしてくださった様子を聞き・・・
平然と嘘をついた加害者を一層許せなくなりました。
加害者は車の下敷きになった息子の救護をせず
身内に連絡を取っていたのです。
3年を過ぎて・・・・その事実を知りました。
免許取得の講義の中では人命救護を一番にと教えていることが、
事故現場で生かされていませんでした。
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